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いちのせかつみ氏を講師に「金融経済講演会」を開催しました
(2月3日)

─テーマ「爆笑!!おもろい人生のススメ〜笑う門にはカネ来たる?〜」

 

 2月3日(日)、国東市アストくにさきにおいて、いちのせかつみ氏を講師に「爆笑!!おもろい人生のススメ〜笑う門にはカネ来たる?〜」と題して「金融経済講演会」を開催し約260名の方々が来場されました。 

 講演に先立ち、三河 明史国東市長より「国東市では、昨年4月から消費者行政を担当する係りを新しく設けて、消費生活に関する啓発や相談業務を行っています。本日はその業務の一環として、大分県金融広報委員会との共催によりこの講演会を開催することとなりました。大分県金融広報委員会は、くらしに身近な金融経済情報を、中立公正な立場から分かりやすく提供する活動を行っている団体です。また、本日の講師のいちのせかつみ先生は、ファイナンシャル・プランナーとしてテレビ等でご活躍中の方です。金融経済や消費生活に関する問題について楽しみながら学んで頂きたいと思います」との挨拶がありました。

  また、講演会の最後に、岩崎 淳 副会長(日本銀行大分支店長)が、「金融や経済の話は面白くないことが多いですが、今日のいちのせ先生のお話しは、笑いながら相続税やお孫さんへの教育費の贈与の話、特にお金を3つに分けて使うという大切なことを勉強することができました。本日参加された方は、使われた時間に見合う以上のためになる話が聞けたと思います。本日の話を是非これからの生活に役立てて、お金を大切に使って頂きたいと思います」と締めくくりました。

 

(いちのせ かつみ 氏講演要旨)

  お金と幸せの関係は非常に難しい。あればいいのかというとそうでもないし、なければまた困る。そういった意味では、バランスがとても大事ということが言える。
 今や小学生がインターネットで株式ゲームをしている時代である。しかし、子どもの前でお金の話をすることは悪いことだという考えが依然として根強い。これは、「お金は汚いもの、お金儲けは悪いこと」という感覚が日本人にはあるから。

 日本人は、諸外国からエコノミックアニマル(利益を追求する動物)と言われているが、お金について勉強しない国民性とも言われている。このため、様々なトラブルに巻き込まれるケースが後を絶たない。
 金融の講演会というと、投資の話とか運用の話とか思われる方も多いと思うが、投資を考える前に自分の財産をしっかり守れるようにしておかなくてはならない。そのためには、自分たちを守ってくれる法律をしっかり理解しておくことが必要である。

 自分は知っていると思うことも、改めて尋ねられると答えられないことも多い。例えば、クーリングオフについては、多くの人が「自分は知っている」と思うだろうが、それでは次の事例ではクーリングオフできると思われますか(解答は末尾)。
 
@ 気に入った商品があったので、電話を掛けセールスマンに自宅に来てもらい商品を購入した。3日後のクーリングオフは可能か。
A

  テレビショッピングで健康器具を買った。商品が思っていたよりちょっと大きかったのでクーリングオフしたいが可能か。

B

 雑誌の広告を見て絵の展覧会に行った。気に入った絵があったのでローンを組んで購入した。家に帰って気が変ったがクーリングオフは可能か。

C 街を歩いていたら声を掛けられ、英会話セットの契約をした。その際に「クーリングオフはしません」という同意書にサインし実印を押したが、クーリングオフは可能か。
 

 自分は知っていると勝手に思い込んでいることは実は大変怖いことで、自分は知らないと思う謙虚さが大切である。また、世の中で起きているトラブルを他人事と思わず、「いつ自分の所に来るか分からない」と思うことも重要である。

 

 また、オレオレ詐欺についても、警察官や医者など様々な立場の登場人物が次々に登場する「劇場型詐欺」と呼ばれるものが多発している。詐欺の電話は、誰にも相談させずに銀行が開いている時間に振り込ませようとするため、多くは金曜日の午後1時以降に掛かってくることが多い。変な電話などがあった場合には、自分だけで解決しようとせずに周りにも相談しながら対応していかないと、大きなトラブルに巻き込まれるおそれがあるので気を付けて頂きたい。

  65歳以上の方に、「あなたはこれから何を大切にして生きたいですか」と聞くと、男性と女性では考え方に違いがあって興味深い。男性は、1位が「夫婦のだんらん」、2位が「子や孫とのだんらん」、3位が「自分の趣味」であるのに対して、女性は1位が「自分の趣味」、2位が「地域との交わり」、3位にやっと「子や孫とのだんらん」が出てくる。
 

 男性が家族愛や絆を求めているのに対して、女性は自立して生きたいという願望を持っている。このため、詐欺のテクニックも、男性に対しては「投資をして奥さんと旅行にでも行きませんか」と言うのに対して、女性に対しては「友達と旅行に行きませんか」とか、「友達も持っていますよ」といった言葉を使う傾向がある。

 今から20年前・30年前には、「ビッグ」・「ワイド」といった金融商品があり、利回りは9.6パーセントも付いていた。それに比べると今は超低金利の時代である。この時代だからこそ気を付けなければならないことがある。若い人は低金利に慣れているが、年齢の高い人ほど高金利を求め、そこに騙されやすい弱点があるので要注意である。
 さらに、最近は物価が下がっているにも拘らず、学費は上がっているという状況にある。給料は下がり貯金はできない状況の中で、今のお父さん・お母さんは頑張らなければいけない。また、政権が代わり、「税制改正大綱」を受けて贈与税の改正が予定されている。その内容は、「子や孫に教育資金を一括贈与する場合、子・孫ごとに1,500万円を非課税とする」もので、今の時代は子ども達を育てていくためにはおじいちゃん・おばあちゃんの支援も必要な時代であるとも言える。時代により子ども達の育て方も変わってくるというのも大きなテーマであると言えるのではないか。

 では、大切なお金はどのように管理したらよいかということであるが、お金は3つに分けて管理することが重要である。ひとつ目は「残すお金」であり、自分がこの世からいなくなってから必要となるお金である。その代表的なものが葬儀費用であるが、元気なうちから見積書を取っておくことを是非お勧めしたい。そうすれば、葬儀費用としてどれだけのお金を残していればいいかすぐに分かる。さらに、相続税も残すお金のひとつであるが、これも「税制改正大綱」により、基礎控除の縮小が予定されている。さらに、どんな小さな金額でも借金や寄付の希望先などがあればきちんと書き遺し「残すお金」として管理しておくことが必要である。そのような外に出るお金を取り置いたうえで、家族それぞれにいくら残すかについて考えないと家族間のトラブルにも繋がりかねない。

 次に「備えるお金」には、病気になった時の入院費用などがあるが、自分の手持ちのお金で足りないと思われるような場合には、保険に入るというような手立てもある。

 そのような「残すお金」、「備えるお金」を差し引いたものが「使えるお金」となる。それをどう賢く使うかが重要なことである。投資などについて考える以前に、これからの人生、自分がどのように生きて行きたいかをしっかり考えることが必要である。また上手い話しには絶対に“ウラ”がある、ということを忘れずに有意義な人生を送って頂きたい。

(クーリングオフ 問題の解答)

@ できない。自分から電話を掛け、セールスマンを呼んだ場合はクーリングオフの対象外。
A

できない。テレビショッピング・通信販売はクーリングオフの対象外。ただし会社が返品に関し定めていれば、それが適用される。クーリングオフは法律で定められているもの、返品は会社が定めたものである。

B できない。キャッチセールスの場合はクーリングオフが可能であるが、事例のように自分の意志でお店に行った場合には対象外。
C

できる。そもそも「クーリングオフしません」という同意書は、法律を破ることになるので書かせることそのものが違法である。

 
 
「金融経済講演会」は、金融・経済等に関する知識を幅広い層の方が学ぶきっかけ作りの場を提供することを目的に、全国の金融広報委員会において開催しているものです。
 
 

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