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いちのせ かつみ氏を講師に「金融経済講演会」を開催しました
(2月21日)
─テーマ「おもろく生きよう!人生100年を豊かにする生活設計」

 

  2月21日(日)、(社)労働福祉会館 ソレイユにおいて、いちのせ かつみ氏を講師に「おもろく生きよう!人生100年を豊かにする生活設計」と題して「金融経済講演会」を開催し約250名の方が参加しました。

  講演に先立ち、大政 浩一 副会長(日本銀行大分支店長)が「私共、大分県金融広報委員会は、くらしに身近な金融経済情報を、中立公正な立場から分かりやすく提供する活動を行っている団体です。具体的には、地域やPTAの集まり等への講師の無料派遣や、学校への金融教育の一環として出前講座等を行っています。このようなニーズがありましたら、是非ご活用頂きたいと思います。本日の講演が皆様のくらしのお役に立てることを期待しています」と述べました。

 

  また、講演会の最後に、川野 佳明 副会長(九州財務局大分財務事務所長)が、「近年、金融商品やサービスの多様化・高度化は一層進んでおり、数多くの商品やサービスが提供されています。また、多重債務問題や振込め詐欺などのトラブルや事件が後を絶ちません。本日は、当委員会のくらしに身近な金融に関する広報活動の一環として、この講演会を開催しました。この講演会が皆様方のよりよいライフスタイルを築くうえでご参考となることを期待します」と締めくくりました。

 
 
 (いちのせ かつみ氏講演要旨)

  人間が幸せに生きていくためには、“健康・生きがい・良好な人間関係・お金”が必要である。しかしながら、お金については、人前で話すのは気が引けるし、勉強もしない人が多いため、騙されやすい。

  自分は知っていると思うことも、改めて聞かれると答えられないことも多い。例えば、クーリングオフについては、多くの人が「自分は知っている」と思うだろうが、それでは次の事例ではクーリングオフできるか答えられるだろうか(解答は末尾)。

 
   
@

  気に入った商品があったので、セールスマンに自宅に来てもらい商品を購入した。3日後のクーリングオフは可能か。 

A テレビショッピング・通販で健康器具を買った。商品が思っていたよりちょっと大きかったのでクーリングオフしたいが可能か。
B 雑誌の広告を見て展覧会に行った。気に入った絵があったのでローンを組んで購入した。家に帰って気が変ったがクーリングオフは可能か。
C

街を歩いていたら声を掛けられ、英会話セットの契約をした。その際に「クーリングオフはしません」という同意書にサインしたが、クーリングオフは可能か。

 自分は知っていると勝手に思い込んでいることは実は大変怖いことで、自分は知らないということを知り、常にそれを自分に言い聞かせておくことが大事である。

また、振込め詐欺についても、“他人事”だと思っている人が多い。「ひょっとしたら自分にも掛かって来るかも知れない」と思う人は少ないと思うが、この中にも変な電話が掛かってきたことのある人は1割以上いる筈である。

  騙されないためには、色々なことを“他人事”だと思わず、知識を身につけていくことが重要。

  70歳以上の方に、「あなたはこれから何を大切にして生きたいですか」と聞くと、男性と女性では考え方に違いがあって興味深い。男性は、1位が「夫婦のだんらん」、2位が「子や孫とのだんらん」、3位が「自分の趣味」であるのに対して、女性は1位が「自分の趣味」、2位が「地域との交わり」、3位にやっと「子や孫とのだんらん」が出てくる。

  男性が家族愛や絆を求めているのに対して、女性は自立して生きたいという願望を持っている。このため、詐欺のテクニックも、男性に対しては何回も付き合い絆を深めてから騙そうとする一方、女性に対しては自立を助けるような手口で騙そうとする傾向がある。

  また、最近は金銭教育の必要性も高まっており、この背景には世の中が便利で豊かになったことと合わせて、給与振込みなどによりお金の流れが子どもの目に触れなくなってきていることがある。給料は、お父さんが一生懸命働いてもらったものであるということを子どもは知らない。

子どもに対する一番の金銭教育は、親の姿を見せることである。例えば、買い物に連れて行き、中身や金額を検討しながら、こだわって買う姿を見せることが大切である。親がきちんと見本を見せれば子どもは変る。

  これからの子育ては金銭的にも大変であるかも知れないが、親が何でもしてあげることが必ずしも子どもにいい結果として出ている訳でもなく、親のお金に頼らず、自分の力で学校に行けるような子どもに育てることもひとつの方法である。

 

 この他にも、豊かに生きるための手段として、保険・年金などの質問をよく受ける。日本人は一度立てた計画を変更できない人が多いが、このような変化の激しい時代には、生活設計は状況に応じて変えることが必要であり、また、ひとつの方法で固めようという考え方ではなく、これもありあれもありといった複数の選択肢を用意する考え方も重要である。いずれにしても、これからはお金というものがより大事になり、ひとりひとりが真剣に考えないといけない時代になってきていると思う。
  最後に、日本人は「みんながやっているとおりにやる」ことを重要視する国民性である。だからこそ騙されたり危ないケースも出てくることと思う。今後ますますややこしい世の中になるかもしれないが、そういうところに上手く対応しながら、知恵をもって生きて頂きたい。
 

(クーリングオフ 問題の解答) 

@ できない。自分から電話を掛け、セールスマンを呼んだ場合はクーリングオフの対象外。
A できない。テレビショッピング・通信販売はクーリングオフの対象外。ただし会社が返品に関し定めていれば、それが適用される。最近「返品事項を特に書いていない場合はクリーングオフに準ずる」という法律ができたので、カタログ等をよく確認することが大切。
B できない。キャッチセールスの場合はクーリングオフが可能であるが、事例のように自分の意志でお店に行った場合には対象外。
C できる。そもそも「クーリングオフしません」という同意書を書かせることそのものが違法である。
「金融経済講演会」は、金融・経済等に関する知識を幅広い層の方が学ぶきっかけ作りの場を提供することを目的に、全国の金融広報委員会において開催しているものです。
 
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