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大分県立津久見高等学校において「金融教育公開授業」

を開催しました(12月5日)
 

 金融広報中央委員会および大分県金融広報委員会では、12月5日(木)、大分県立津久見高等学校において、平成25年度「金融教育公開授業in大分」を開催しました。
 本公開授業は、平成17年度から全国各地で開催しているもので、大分県では3年振りの開催となります。


 
教室で行われた公開授業では、保護者・他校の教員・金融広報委員会関係者等が参観する中、1・2年生の5クラスに対して金融・経済に関する授業が行われました。

 

 会計システム科1年では、永野孝教諭が「ビジネスとお金の関係」を主題に授業を行いました。
 授業では、@金融とは何か、A(簿記の授業との関連をもたせる形で)借金をするとどういう仕訳になるのか、B企業はお金を借りて、しかも金利を払ってまで何をしたいのか、などについて考えさせました。

 

 次に、お金の貸借には金利がかかることから、10年間、元利均等払いで返済するとして、毎年、返済すべき金額(元金・利息)の計算を行いました。最初の返済では、利息の金額が大きく、元金がなかなか減らないこと、次第に元金の返済額が大きくなっていくこと、金利の差が10年間では大きく変わってくることなどを考えさせました。
 また、将来、カーローンや住宅ローンを組む際には、しっかりと金利の重みについて考える姿勢を持つよう説明しました。

 

総合ビジネス科1年では、白石隆夫教諭が「国民経済と金融&経済」を主題に授業を行いました。

白石教諭は、金融・経済について分かりやすく効率的に学習できるように、事前にネット検索をし、金融・証券関連の広報機関が作成した資料を詳しく調べたうえで、授業にあたりました。

 

 授業では、その資料を使い、GDPとGNP、インフレとデフレといった経済用語について説明しました。また、景気のよい状態と悪い状態の違いを、世の中に出回っているお金の動きを示して説明し、経済のしくみについて理解を深めました

 

 会計システム科2年では、塩手 朗輝教諭が「電子商取引の活用」を主題に授業を行いました。

授業ではまず、「電子商取引という言葉を聞いたことがあるか」という問いかけをしましたが、知っているという生徒はわずかでした。しかし、ネットオークションやネットショッピングについて問いかけると、ほとんどの生徒が知っており、実際に取引をしたことがある生徒もいました。

   

 続いて、「電子商取引とは何か」ということを説明し、企業と一般消費者間の取引である「B(BusinesstoC(Consumer)」以外の、一般消費者同士の取引である「C(ConsumertoC(Consumer)」取引の活用のほか、トラブルに遭わないための注意点を学んでいくことを伝えました。
 そのうえで、タブレット端末を利用して、実際にクリスマスツリーをネットオークションで購入する模擬体験をして、代金決済の方法などを説明しました。その後、ネットオークションでのトラブル事例を挙げ、トラブルに遭わないための注意点や、電子商取引のメリットとデメリットを伝え、危険性を十分理解したうえで、自己責任のもとしっかりと判断をしていこう、と締めくくりました。

 

 総合ビジネス科2年では、小幡 英二教諭が「運転資金って何?」を主題に授業を行いました。

 導入として、「お金は経済の血液」というキーワードを示し、経済におけるお金は、体の中の血液と同じで、お金が循環することが健全な状態であることを説明するとともに、献血を例に、余ったところから不足するところへ橋渡しする金融の役割を説明しました。

 

 その後、企業における資金の使い方は、「運転資金」と「設備資金」に分かれること、経常運転資金のための借入金は、正常な経営の取り組みであることを説明しました。
 また後半は、模擬紙幣を使用し、紙幣の数え方(鑑査事務)を実習しました。事前に金融広報委員会より頒布を受けた紙幣(知るぽると銀行券)を配布し、「たてよみ」、「よこよみ」のそれぞれの違いを説明し、技能を実践しながら楽しく学習しました。

 

 電気電子科2年では、池端 敬介教諭が「モノの値段について考えよう」を主題に授業を行いました。
 今回の授業では、@国や法律が通貨の信用を保証していること、A流通・価値尺度・価値貯蔵の「通貨の三機能」が発達した歴史、B低品位コインや紙幣が発明された背景、C管理通貨制度下における通貨発行量の増減にともなって、物価が上下するデフレーションやインフレーションの危険性を学習しました。

 

 また、通貨と商品が交換される市場(完全自由競争市場)では、需要と供給の関係によって価格が決定されることや、供給量や需要量が変化する要因、そのことによって価格や取引数量がどのように変化するのかを考えました。

 各授業後に引き続き行われた講演では、ファイナンシャル・プランナー・生活経済ジャーナリストとしてテレビ・ラジオ等で活躍されているいちのせ かつみ氏が、「知ってて得するお金のはなし」と題して、津久見高等学校の生徒、保護者、教職員、その他一般参加者約670名に対し講演を行いました。

 
  講演では、
世の中で成功している人達のことを調べてみると、良い出会いがあったことを挙げる人が多く、周りの人達との関係を大切にしているかどうかが重要なポイントとなっている。

サラリーマンとフリーターの生涯賃金を比べてみると、サラリーマンでは3億円程度であるのに対して、フリーターは6千万円程度と、その差は5倍となっている。

 

このことからも、家族を持って生活していくためには、ちゃんと職を持つことが重要になる。

   

コンビニの店舗のレイアウトは、殆どの店で左側に入口があり、その右側の外に面した場所に本、その奥に飲み物、そして入口反対奥に弁当・スイーツなどが置かれている。この理由は、人間は時計と反対回りに移動する習性があるからであり、この習性を利用し、右手側に商品配置をすると、お客がよく買うからである。

   

また、商品を売るためには、ネーミングも大事で、商品は何も変えていないのに、商品名を変えただけで爆発的に売れてくることも多い。これから社会に出て、商品やサービスを提供する立場になった時には、このことも考えてみるとよい。

   

さらに、店舗などでは色の使い方もとても大事である。既存の店舗の色使いからも分かるように、赤は食欲を増す、時間の経過が早く感じるといった効果がありファーストフード店などに使われる。一方、青は食欲減退によるダイエット効果や、時間の経過を遅く感じる効果があるため、病院などお客を待たせるところではこの色が使われる。また、緑は癒しの色、黄色は意識が高まる・注意を引く色と言われている。

   

最近は、携帯電話の中毒症状である「携帯依存症」が問題視されている。トイレまで持ち込んでゲームをするとか、忘れるとわざわざ取りに帰る、メールが来ないと不安になる、などの症状がある人は要注意である。「携帯電話を1日位持たなくても何ともない」という使い方をしないと、携帯電話(スマホ)に自分の人生を支配されてしまうということにもなる。

   

このところ、メールを利用した悪質商法が横行しており、「今日はありがとう。すごく楽しかった・・・」というメールが入り、心当たりがないため「あなたは誰?」と返信していくと、そのやり取りを通じて相手にどんどん個人情報を吸い取られ、メールアドレスが「出会系サイト」に流れていくというような事態になることもある。また、「芸能人マネージャー」と称する人からメールが来て、芸能人と直接メールのやり取りができるような嘘の誘いに乗ってしまうと、高額なサイト使用料を請求される手口も多発している。

   

また最近は、自分が被害者になるだけでなく、知らないうちに加害者になってしまうこともあるので注意が必要である。他人が見えるところに友達の悪口などを書くといったことは、犯罪行為として警察の捜査対象になることや、本屋で本に載っている写真を撮影するのも万引きとなることを知っていて欲しい。

   

また、契約は口約束でも成立するが、民法で未成年者を保護する法律があり、20歳未満であれば親の承認がないと無効となる。

   

最後に、「ヤミ金」の恐さを知っておいて欲しい。「ヤミ金」とは一言で言うと「暴力団・ヤクザ」である。「トイチの利息」ということは、10日で1割の利息が付くことであり、例えば3万円を借りた場合、1年間では93万円、2年間では3,153万円、3年間では9億7,500万円の途轍もない金額となる。お金はできるだけ借りないように、自分のお金でやりくりして生活し、犯罪やトラブルに巻き込まれないような人生を送って欲しい。                             

  と説明しました。

 これに対し参加者からは、「知らないことがたくさんあり、お金の話は恐いなと思った」とか、「金融というともっと堅苦しく難しい話と思っていたが、先生の話はとても面白く色々な話が印象に残った」といった声が聞かれました。

 会場では、金融広報中央委員会等の刊行物の配布も行いました。教員向けの金融教育関係資料、若者のためのひとり立ちガイドブック、こども向け資料、こづかい帳などを配布しました。
 
刊行物の種類・内容は下のボタンをクリックしてご覧になることができます(メール・FAX・はがきによる請求も可能です)。

 
 
 

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